論争に強い人は大体インチキな人(偏見です)

結構みんな経験していると思うんですよ。言い争いに負けて悔しい思いをしたことが。

しかも、後々考えると、どうしても、自分の言い分のほうが正しいと思えて仕方がないことが。

「何故、あの時にこう言い返せなかったのだろう」
などと思いながら布団の中で悶々としてしまうのです。

思うに、面と向かっての論争というものでは“より正しいこと”を導き出すことは難しいのでしょう。

その目的が、より良い答えを得ることではなく、論争相手を負かすことにあるわけですから。

もしも本当に、お互いに協力しあって、より良いアイディアを出そうとするのならば、論争というやり方ではなく、文章でのやりとりがいいように思います。

文章のやりとりならば、仮に相手が揚げ足とりや、論点のすり替えなどの議論に勝つためだけの技を使ってきても、時間をかけて考えることができるので、それに引っ掛からないことができます。

《ただ、本当は論争という方ではなく、互いを認めあった上での議論というものにはダイナミズムとでもいうものが生まれるので、これは捨てがたいものではあります》

こんなことをいうのも、たまにテレビでそういう論争をしているのを観るからです。その時に、視聴者側から見ると、明らかに正しいことをいっている人が、相手方の論理テクニックで、やり込められてしまうことがあるからです。

本当に、テレビ画面の中に入って、相手方の主張の矛盾点を指摘してやりたくなるくらいです。
(もしもそれが出来たとしても、わたしなどは、別の方向からこてんぱんにやっつけられてしまうのでしょうが)

基本的には、論争に勝って肩をそびやかすような人たちは、信用できないと思います。

まあ、所詮はパフォーマンスですから、見ているほうが、余興でも観ているつもりでいればいいことではあります。

くり返します。あれは、ただの芸です。