2020-01-01から1年間の記事一覧

ペリー、ハリスと来たのにアメリカが幕末日本から忽然と消えた訳からつらつらと考えた事

日米和親条約、1854年。日米修好通商条約、1859年。 あれほど日本に門戸を開かせるのに熱心だったアメリカが、幕末の日本から忽然と姿を消すのは、1861年に始まる南北戦争を控えてそれどころではなくなったからでしょう。変わって、イギリスとフランスが登場…

キャッシュレス決済における窃盗について

テレビでドコモ口座からの不正引出しの問題を説明していました。 一応の対策として、キャッシュレス決済を利用していない人でも、自分の銀行口座をまめに確認する、ということが言われていました。それはそれでいいのですが、勿論、根本的な問題は、暗証番号…

堀江貴文氏と気の毒な餃子屋さんの問題で一つだけ申します

堀江貴文氏の行為については、個人批判になってしまうので触れません。ここで言いたいことは、実際に当該餃子屋さんの営業を妨害している人たちに対してです。その人たちは、堀江貴文氏の主張に賛同して、問題の行動を起こしたのだろうと思います。 そうであ…

何かを批判したい時にお金が絡むことだったらもう一度深く考えたほうがいい

中曽根元総理に対する、実質的な国葬が行われることが批判されているらしいです。国葬が行われることの是非はともかく、これを批判する人たちの動機はわかります。人間は、儲け話を断ることや、儲け損なったことに対しては冷静に対処することができます。し…

今更ですが、カズオ・イシグロ「わたしを離さないで」

《あらすじなど、作品の説明はくだくだしくなるのでしません。ですから、既に読まれた人だけに向けた文になっていまいます》叙情的で美しい少女、少年時代の描写と、残酷な真実が明かされた後、その少女、少年時代の一番鍵となっていて、希望でもあったエピ…

ノーベル賞、最優秀選手賞、アカデミー賞などは不毛なものだといいたいけれども

世の中に賞と呼ばれるものは沢山あります。 皆々それに一喜一憂しますが、賞というのは、根本的におかしなものです。何がおかしいのかというと、結果は既に出ているのです。 プロスポーツであれば、個人の成績、プレーのインパクトや重要度など、全て終わっ…

菅政権の携帯電話料金への介入は原則としてはやってはいけないことなのですが

本来、政府が個別企業の商品の値段に口出しするのは、不自然で、強権的で、自由主義経済の原則に反していて、結果として健全な経済活動が歪められる恐れがあり、余程のことが無ければやっていけないことです。言うまでもなく、携帯電話の料金がいくら割高で…

それぞれがいかにして死者を悼むか

人間は人間との関係性の中で生きている生き物です。 その関係性の重要さは、それを無くしてしまったら、精神的だけでなく、肉体的にも生きつづけることが出来ないのかもしれない程です。ですから、その関係性のなかにいる人を失っていまったときには、喪失を…

亡くなられた人に対しては、私たちは追悼の意を表さなければいけないのですが。

特に不慮の死を向かえた方に対して、それが高名な方であればメディアも、そうでなくても近しい人たちは、追悼をして、哀悼の意を表します。特にメディアでのそれは、上っ面で、仕事として言っているようなものもあります。 亡くなられた方を本当に惜しんでい…

何でもかんでも政治の仕事なのか

政治の役割、責任は時代が下るにつれてどんどん大きくなっている。それでも現在では衣食住の確保がその限度であろう。 それ以上のことは荷が重い。それ以外のことは、各種業界や団体、個人の要求のうちで、受け入れるべきことがあれば、それを補助するくらい…

戦争協力者の評価について

これは、大袈裟ではなく日本の言論のタブーに触れる話題です。また、初めにお断りしておかなければならないでしょうが、私は、右翼的な考えを持っているわけではありません。 そうではなく、これから述べることは、物事をきちんと、正面から、見れば、おのず…

意に反して流出してしまったポルノ画像について

一般的には、たとえ夫婦や恋人の間柄であっても、流出して困るような画像を撮ることを許してはいけない、といわれることが多いようです。それは、勿論正しいことです。しかし、現実にそういう画像を既に撮られてしまった人たちを助けることは出来ません。お…

はたして縦割り行政は改善されるのか

縦割り行政の弊害は、ずーーーーっと長い間指摘されています。 一般には、それだけ言われ続けていても、一向に改善されないのは、官僚の方々の保身であるとか、既得権益を守ろうとする力が強いからだ、と言われます。確かに、既得権を含めて、自らを守ろうと…

論争に強い人は大体インチキな人(偏見です)

結構みんな経験していると思うんですよ。言い争いに負けて悔しい思いをしたことが。しかも、後々考えると、どうしても、自分の言い分のほうが正しいと思えて仕方がないことが。「何故、あの時にこう言い返せなかったのだろう」 などと思いながら布団の中で悶…

何故日本企業はお金を貯めておけるのか

いわいる内部留保が景気回復を妨げている云々の話は省きます。おそらく、皆さんのほうがお詳しいと思いますので。一般に、日本企業が内部留保できるのは、株式の配当を抑えているから、株主もそれを許しているから、と言われます。それもあるでしょうが、本…

新しい大臣たちが選ばれましたが―そのニ―

《以下のことは、菅内閣の閣僚が正式に決まる前に書きました。 正式発表を見てみたら、以前、当たり前のように行われていた、当選回数で大臣が決まるなどということは、さすがに現在の緊迫した国内外の情勢ではやられないようでした。 これは、当たり前のこ…

SNS上の言葉遣いについて

こんなことをいうのは今更なことなのかもしれません。SNSでの表現方法が、乱暴かつ、品性に欠けているものがあまりにも多いと感じます。さらに言うと、部外者にも伝えようという意志が感じられません。問題は目的と志です。自分と意見を異にすることに対して…

安倍さんがあのタイミングで退任した理由とは

安倍晋三前総理大臣の最大の目標が憲法の改正であったことは間違いのないことだと思います。しかし、自らの任期が終わりに近づくなかで、新型コロナウィルスが発生してしまい、その道筋をつける目論見が、全く立たなくなってしまいました。しかも、内政上の…

菅新総理に最も期待すること

それは、とにかく、長く政権を担当して欲しい、ということです。これは、菅新総理を支持するかしないか、自民党を支持するのかとは別の問題です。安倍前総理の最大の功績は長期政権を運営した、ということです。どうも、皆、忘れてしまっているようですが、…

新しい大臣たちが選ばれましたが

政治家に一番必要な能力はいうまでもなく、政治力、すなわち、人を動かす力です。しかし、それを持っているだけだと、ただの政治屋になってしまいかねません。~のドン、とか、影の実力者、フィクサーなどといわれる人たちはこのタイプが多いのでしょう。そ…

西洋文明の真髄は厳格な契約にあるのか

きっかけは、最近聞いた、ある有名政治家の演説でした。 発言の内容がうろ覚えなので、名前を出すのは控えますが、日本はこれからは、過度な競争はやめて、共生する社会を目指すべきだ、といった内容でした。その主張に反対するものではないのですが、民主主…

格差が問題だというけれど

自由民主党の総裁選、これは、今回はそのまま日本国の総理大臣を選ぶことになるわけですが、その候補者たちが皆、格差問題について触れています。それならば、改めて格差のことを考えるのも意味のあることだろうと思ったわけです。まず、押さえておかなけれ…

日本の指導者の選びかた

今、まさに日本の新しい指導者が選ばれようとしています。色々な予想や提言がされていますが、それはどうも、おおむね、各候補者さんの個人的な資質に集中しているようです。しかし、選ばれるのは独裁者でなければ、大統領ですらありません。 私たちの日本国…

政治の話ならばもっと大きな話をしてほしいものです

安倍首相が辞任を表明されてから、今後についての話が多くされています。しかしながら、マスコミでは、誰が次の自民党総裁、つまりは日本国の総理大臣になるのか、という、政策ではなく、政局の話ばかりです。やっていることは、プロスポーツの優勝チームを…

巨大IT企業は搾取をしていない

《これから書くことは、もしかしたら、多くの人たちにとっては当たり前のことかもしれません。実際に、確実にそれを知っている人が何人かはいます。しかし、寡聞にしてなのでしょうが、誰かがそれをいったり書いたりしているのを知りません。ですから、以下…

時間が解決するとは

人生相談の答えの定番として、時間が解決してくれる、というのがあります。これは、実のところ、物理学の話なのです。 結局のところ、我々は死に向かっています。活動は徐々に不活発になっていき、いずれは止みます。 感情も決して例外ではなく、やはり段々…

日本国憲法改正に対するBBCの見解について

昨日書いたブログで、安倍首相の辞任についてのイギリスBBCの記事が、安倍首相および自民党がやろうとしている憲法改正を、憲法第九条で自衛権にのみ押さえられている日本の軍事行使権を、制約のないものにするための改正で、安倍政権はそれが出来ずに終わっ…

安倍政権を急ぎ総括するならば

結局、安倍さんの支持層の利益を代表するだけの人でした。少なくとも、そう言われても仕方がないと思います。なんと言っても憲法を改正できなかったのは、どうしようもありません。だって、最長政権ですよ。勿論、それも安倍支持層の願いでもあったでしょう…

安倍首相辞職に対するニューヨークタイムスとBBCの論調

日本での報道を信用するならば、ニューヨークタイムスでは、何よりも、長期政権にもかかわらず、憲法改正が出来なかったことを注視しています。 客観的に見ればそうなのだろう、と思います。BBCの原文をあげます。 He has strengthened Japan's defences and…

何かを批評する言説の陥りがちな事とその理由の仮説

具体例があると、わかりやすいと思いますので、安部政権に対する評価で考えてみます。特に安部さんに他意はありませんので、あしからず。総理大臣をこんなことに利用してごめんなさい。安部さんに対しては、当然、評価する人と批判する人がいます。このうち…