はたして縦割り行政は改善されるのか

縦割り行政の弊害は、ずーーーーっと長い間指摘されています。
一般には、それだけ言われ続けていても、一向に改善されないのは、官僚の方々の保身であるとか、既得権益を守ろうとする力が強いからだ、と言われます。

確かに、既得権を含めて、自らを守ろうとすることは人間の本能のなので、その力が強いのはわかります。しかし、そうだとしてもこれだけ改善されないことには、他の理由もあるのかもしれません。

私たちは、現状を考えるとき、そこから得ている利益には気付き難いものです。そうして、弊害には敏感です。
縦割り行政の良いところ(無いわけはありません)そのことを分析した文章は見たことがありません。

(いや、わたしも、現状でいいといっているのではありませんが)

少なくとも、当事者である官僚の意見や分析は聞かなければならないはずですが、そういう文書が一般に公開されたという話は聞きません。(実は内々に行われているのかもしれませんが、そうだとしたらそれを積極的な公開しないというのは、公的な機関としては良くないことですし、一般大衆を信用しなければ、民主主義はいつまでも成長できません)

わたしとしても、こう言いながら菅内閣が目指している縦割り行政の打破、というのは是非成功して欲しいのですけれども、そう思う一方では、こんなことも考えてしまうのです。