キャッシュレス決済における窃盗について

テレビでドコモ口座からの不正引出しの問題を説明していました。
一応の対策として、キャッシュレス決済を利用していない人でも、自分の銀行口座をまめに確認する、ということが言われていました。

それはそれでいいのですが、勿論、根本的な問題は、暗証番号がバレてしまっていることでしょう。

さらにいえば、以前は仮に暗証番号が洩れてしまっても、誰かがそれを利用してお金を奪うには、キャッシュカードという、モノを手にいれなければならなかったのが、ドコモ口座や、スマホ決済が開発されたことによって、キャッシュカードを手に入れなくても、他人の口座から金を奪いとることができるようになった、ということが要点です。

《他人の銀行口座であっても、暗証番号がわかれば、本人が知らないうちに勝手にドコモ口座を開いたり、スマホ決済の手続きをすることができるのでしょう。そうすれば、そこを通して、通帳やキャッシュカードといった、モノがなくても口座のお金をうばうことが出来るというのが問題の肝です》

そこに弱点があることを、犯罪者たちは鋭く感じとって、銀行口座預金者の暗証番号を解明することに資源を集中、精力を傾けてそれに成功したのでしょう。

私たちは、犯罪者というのは、悪い人として一括りにし、人としても下に見て、その能力も低いものだと考えがちです。

それは大いに間違っています。彼らの多くはプロフェッショナルであり、高い能力を持っているはずです。
加えてやる気もあり、働き方改革も適用されていません。
もしも、組織の一員であるならば、上からの圧力も大きいはずで、それも結果を出す要因でしょう。

一口に言うと、敵は極めて強力だということです。

そこを理解していないと、彼らに対抗することは、かなり難しいことになります。