若者は何故熱狂するのか

ビートルズ全盛期のライブ映像を観る機会があった。当然の如くティーンエイジャーの女子が熱狂的に叫んでいた。

こういうことが起きるのはビートルズのライブに限ったことではない。又音楽にも限らないし女子特有のことでもない。

しかし、年齢としては、10代の男女に多く見られる現象であろう。

これは一体何なのか。何故彼ら彼女らははしかにでも罹ったかのように何かに熱狂し、そして醒めていくのか。

それは、その年代の男女は成長の過程にあり、より良いもの、より優れたもの、より利益の上がるものを得たいと思い、また自らがそうなれるようわけがわからないままに目指しているからだろう。

(10代より若い子どもは、まだ生きることに精一杯で先のことなどを考えられる余裕がない。また年配の者たちは社会や自分の出来ること、限界を知ってしまっているので未知の可能性に熱狂することはない)

これは正しいとか正しくないといった問題ではない。愚かであるとか賢明であるという問題でもないだろう。ただそうあるというだけのことである。

その若者のまだ行き場の定まらない熱意を商売にしてしまうことの是非はわからない。年端のいかない者たちの知識の無さにつけこんでいるとも言えるし、若者たちに熱狂できるものを提供している善なるものだとも言えるだろう。

どちらにしろ、誰が何をどう考え、どう認識しようと同じことは続いていく。

#ビートルズ #思春期