2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ペリー、ハリスと来たのにアメリカが幕末日本から忽然と消えた訳からつらつらと考えた事

日米和親条約、1854年。日米修好通商条約、1859年。 あれほど日本に門戸を開かせるのに熱心だったアメリカが、幕末の日本から忽然と姿を消すのは、1861年に始まる南北戦争を控えてそれどころではなくなったからでしょう。変わって、イギリスとフランスが登場…

キャッシュレス決済における窃盗について

テレビでドコモ口座からの不正引出しの問題を説明していました。 一応の対策として、キャッシュレス決済を利用していない人でも、自分の銀行口座をまめに確認する、ということが言われていました。それはそれでいいのですが、勿論、根本的な問題は、暗証番号…

堀江貴文氏と気の毒な餃子屋さんの問題で一つだけ申します

堀江貴文氏の行為については、個人批判になってしまうので触れません。ここで言いたいことは、実際に当該餃子屋さんの営業を妨害している人たちに対してです。その人たちは、堀江貴文氏の主張に賛同して、問題の行動を起こしたのだろうと思います。 そうであ…

何かを批判したい時にお金が絡むことだったらもう一度深く考えたほうがいい

中曽根元総理に対する、実質的な国葬が行われることが批判されているらしいです。国葬が行われることの是非はともかく、これを批判する人たちの動機はわかります。人間は、儲け話を断ることや、儲け損なったことに対しては冷静に対処することができます。し…

今更ですが、カズオ・イシグロ「わたしを離さないで」

《あらすじなど、作品の説明はくだくだしくなるのでしません。ですから、既に読まれた人だけに向けた文になっていまいます》叙情的で美しい少女、少年時代の描写と、残酷な真実が明かされた後、その少女、少年時代の一番鍵となっていて、希望でもあったエピ…

ノーベル賞、最優秀選手賞、アカデミー賞などは不毛なものだといいたいけれども

世の中に賞と呼ばれるものは沢山あります。 皆々それに一喜一憂しますが、賞というのは、根本的におかしなものです。何がおかしいのかというと、結果は既に出ているのです。 プロスポーツであれば、個人の成績、プレーのインパクトや重要度など、全て終わっ…

菅政権の携帯電話料金への介入は原則としてはやってはいけないことなのですが

本来、政府が個別企業の商品の値段に口出しするのは、不自然で、強権的で、自由主義経済の原則に反していて、結果として健全な経済活動が歪められる恐れがあり、余程のことが無ければやっていけないことです。言うまでもなく、携帯電話の料金がいくら割高で…

それぞれがいかにして死者を悼むか

人間は人間との関係性の中で生きている生き物です。 その関係性の重要さは、それを無くしてしまったら、精神的だけでなく、肉体的にも生きつづけることが出来ないのかもしれない程です。ですから、その関係性のなかにいる人を失っていまったときには、喪失を…