日本国憲法改正に対するBBCの見解について

昨日書いたブログで、安倍首相の辞任についてのイギリスBBCの記事が、安倍首相および自民党がやろうとしている憲法改正を、憲法第九条で自衛権にのみ押さえられている日本の軍事行使権を、制約のないものにするための改正で、安倍政権はそれが出来ずに終わってしまった。と紹介しているものがあり、びっくりしてしまった、といいました。

昨日は、とりあえず、その紹介だけに止めたのですが、一日たって少し、理解できたことがあるので、それを記します。

要するにBBCが指摘しているのは、現政府や自民党が本当にやろうとしていることです。
流石に他所の国のことは客観的に観ることができるのでしょう。
政府自民党は、一応、表向きでは、自衛隊の存在と自衛権をきちんと明記することが改正の目的だ、といっていますが、そこで止まるつもりは無いだろうということを、外国のメディアであるがために、遠慮も忖度もなく、いうことが出来るのでしょう。(日本人のなかにも、勿論、同じことを指摘して、だからこそ、その第一歩になりかねない改正には反対する、といっている人もいるのでしょうが、何でもかんでも絶対反対、という狂乱的な声に埋もれて聴こえなくなっています)

ではお前はどう思っているのか、といわれれば、自民党の公式な見解の通りの改正に賛成です。但し、今やっているような、こういう解釈ができる、とかできない、などというのは無しです。少しずつ、だるまさんが転んだみたいに範囲を増やすのも、無しです。(とはいうものの、やるんでしょうね、彼らは。そうなると、護憲派に廻らなくてはならなくなるのですが)

ですから、そういうインチキ無しの改正をお願いします。

ただ、反戦について言うならば、今日本でやられているような、感情に訴えるだけのものは、実際に緊張が高まってきたらどこかに行ってしまうことでしょう。
感情などというものは、簡単に変わってしまいます。
そうではなくて、本当に戦争を避けるには、それを知らなければなりません。
主に歴史から、どうなったら戦争になるのか、緊張が高まったときに、どうすれば戦争を避けることができるのか、そのために、例えば屈辱的な条件をのんだとしたら、それをどう、復讐=戦争にもっていかずに済ませることができるのか、などなど、私たちがあらかじめ学んでおかなくてはならないことは沢山あるのですが。

ついでみたいですが、あらためて、日本の平和憲法なるものは、冷戦あってのものだった、ということは何度でもいっておかなくてはいけないことかもしれません。
アメリカの軍事的な保護があってのものです。

そうして、近くの国が強くなってきたら、これに対抗するために、こっちも強くならざる得ないのは世の習いというものです。
だからといって、戦争するのか、ということではなくて、それからが、本当の政治であり、外交なのですが。
今の所、それができる状態にはなっていないことが問題なのですが。
このままでは、まともな交渉もできないまま、また感情の糸を切らして、無謀なことに頭から突っ込んでいきそうですが。