ノーベル賞、最優秀選手賞、アカデミー賞などは不毛なものだといいたいけれども

世の中に賞と呼ばれるものは沢山あります。
皆々それに一喜一憂しますが、賞というのは、根本的におかしなものです。

何がおかしいのかというと、結果は既に出ているのです。
プロスポーツであれば、個人の成績、プレーのインパクトや重要度など、全て終わったことで、関係者やファンは皆、知っていることです。
映画ならば、それも全て公開済みです。

それらをどう評価するのかは個々人がやるべきことです。
「俺にとってはこの選手が今年一番だった」
「私のお気に入りはこの映画です」
でいいのです。
それは、他人が決めることではありません。
何に価値があるのかということは、自分で決めるべきことであるはずです。

と、結論づけて終わりたいところなのですが、現実に賞というものは沢山あります。

そうであるからには、それがある理由まで考える必要があります。

それで、これはやはり、ヒトが社会的生物であるから起きることではないでしょうか。

ヒトは集団で生きていくように出来ています。
そうであるからには、皆の価値観を統一したり、一体感を持つ必要があります。

そのための方法は色々ありますが、すぐれたものを選んで、それに賞を与えるというのも、その一つなのでしょう。

僕だって、色々いっても、一応の権威らしきものから、今年の一番はこれ、と決められれば、安心するというか、落ち着きます。

ですから、(その資格があったのに、選に洩れた人たちには気の毒ですが)これも人間社会には必要なことなのでしょう。

何はともあれ、選ばれた方々、これから選ばれる方々、おめでとうございます。