日本の指導者の選びかた

今、まさに日本の新しい指導者が選ばれようとしています。

色々な予想や提言がされていますが、それはどうも、おおむね、各候補者さんの個人的な資質に集中しているようです。

しかし、選ばれるのは独裁者でなければ、大統領ですらありません。
私たちの日本国は、議会制民主主義を採用しているのであって、その首班である内閣総理大臣の権力は割合に限定されているものです。

その限定された権力を、それでも効果的に使うためには、リーダーとなる一人だけではなく、それを支える人、支持する人がどういう人たちで、どのような能力を持っており、どのような思惑があるのかがリーダー個人の資質と同じ位に重要です。

それが充分ではないと、仮にトップに立ったとしても、自らの考える政策が実行できないからです。(勿論、総理になってから、その権力、影響力を使って地盤を固める、ということも考えられはしますが)

ですから、自民党総裁に立候補している本人たちだけではなく、その辺りのことも考慮、報道されてしかるべきなのですが、単純な票読み以外ではそういったことは無視されているようです。

以上のことは、多少なり、政治を知っている、または、一般的な洞察力がある人であれば知っていることで、そういう人たちはそこそこ居られるのに、あまり言われることがないのは、生々しくなりすぎるからでしょうか。