何でもかんでも政治の仕事なのか

政治の役割、責任は時代が下るにつれてどんどん大きくなっている。それでも現在では衣食住の確保がその限度であろう。
それ以上のことは荷が重い。

それ以外のことは、各種業界や団体、個人の要求のうちで、受け入れるべきことがあれば、それを補助するくらいがその役割だと思うが。

衣食住以外のことでも、政治が積極的に問題の解決に動くべきだという主張が見受けられるが、それを要求しても、いかにも官僚的なことを始めるだけだろう。

特に精神に関わることは、政治家や官僚が苦手とするところであろう。

現代人の精神が不安定なのは、簡単に言ってしまえば、我々が社会環境の変化に対応できないからでしょう。

ヒトもそうだし、生き物は環境に対応する能力を持っているが、対応にはいくらか時間がかかる。

現代のように、余りにも変化が急激な社会では、それに対応する暇がない。

じゃあ、どうすればいいのだ、ということだが、それがはっきりわかれば苦労はない。

もがきながら、皆で知恵を出し合いながら解決方法を模索していくしかないだろうし、実際にそうしているのだが、短絡的に政治の責任にするのは安易だということ。

政治に要求するのならば、具体的なアイデアをだして、それを実現させるために協力を要求するのでなければならないだろう。

《但し、今後、政治の役割は更に増えるのでしょう。しかし、政治の裁量が増えるということは、民間の力が弱くなるということにつながりかねない。政治の仕事の範囲の設定と、その方法は、今のようになし崩しではなく、しっかり決めるべきことだと思うが》